地球ゴージャスプロデュース公演 Vol.7 「クラウディア」

地球ゴージャスプロデュース公演　Vol.7 「クラウディア」
2004.07.11 13:00/17:00
新潟テルサ

脚本：岸谷五朗
演出：岸谷五朗、寺脇康文
主題歌：サザンオールスターズ「FRIENDS」
衣装デザイン：山本寛斎

出演：岸谷五朗、寺脇康文、本田美奈子、YU-KI、風間俊介、平沢智、三咲レア　他

地球ゴージャスの「クラウディア」を見てきました。

地球ゴージャスというのは岸谷五朗と寺脇康文の二人の企画ユニットです。ちなみに、彼らは毎年12月1日にActAgainstAIDSという企画でも先頭に立って歌あり、コントありの楽しい舞台(?)を披露しています。お芝居だけじゃない、というところが好き。

私はこの二人の活動が大好きで、お芝居は1995年のVol.1から全作品見ているんです。きっかけは当時、五朗さんがやっていたラジオ。途中のコーナーで(当時)TMNの宇都宮さんと木根さんがコーナーを持っていたので、それを聞いているうちに五朗さんのファンになり・・・・・。その後すぐに、映画「月はどっちに出ている」があって、五朗さんはあっという間に人気者になりましたね。

私が彼らを好きな理由は、二人のキャラクターによるものもあるのですが、芝居の面白さ。それから、踊りもあったりするところ。

彼らの舞台は東京まで行かないと見れないので、ものすごく感動して「もう一度見たい!!」と思っても、地方の人間にはなかなか難しいんですよね。最近はチケットもすぐに売り切れになってしまうので（特に土日）、ますます複数回見ることが難しくなり、今まで2回見た、というのはVol.1の「瓶詰の地獄」しかなかったのです。

しかし、今回は地元新潟で4公演!!　しかも「クラウディア」自体が東京、名古屋、福岡、大阪と来て、なんと新潟が千秋楽!!　これは行くしかないでしょ、ということで最終日の2回分のチケットを取りました。

「クラウディア」は彼らの7作目に当たります。今回はサザンオールスターズの曲ばかりを使ったミュージカル。
ミュージカル、といってもセリフの代わりにいきなり歌を歌って、というものではないですよ。ところどころ歌がある、といったほうが正しいかな。

ストーリーは、戦争ばかりしている二つの民族で、愛し合った男と女の話。
・・・正直言って、ストーリーはイマイチだったかな・・・・・・。「争いなんか無意味だよ」という訴えたいことはよく分かるのですが、それがなんだか胸に迫ってこない。ラスト、主要な登場人物が戦いで命を落としますが、「え？死んじゃったの？」というカンジでしたし、「きっとここで生き返ったりして」なんて期待しちゃったくらいです。ストーリーがストーリーだけに、もっともっと泣けるくらいの話にして欲しかったなぁ。好みの問題はあるでしょうけど、Vol.1の「瓶詰の地獄」やVol.3の「地図にない街」なんて、ホント泣けたのになぁ。

それでも、やっぱり五朗さんと寺脇さんは舞台で見るのが一番!!と思いました。毎回彼らの舞台を見て、そう思うのですが、TVや映画では彼らの魅力が存分に生かされていないような気がします。舞台で見ると、すごく生き生きしているように見える。ああ、やっぱり舞台役者だなぁと思うのです。

風間俊介は目つきがすごかった!!　ちょっといっちゃってる感じの危ない目つきが、良かったです。本田美奈子はさすがですねぇ。細い体だけど、歌はうまいし、声量はあるし、やっぱりミュージカル女優暦が長いから、見せるところはちゃんと見せる。うまいなぁと思いました。

出演者は総勢40人近く。全員で出てきて歌って踊るとものすごい迫力です。ただただ圧倒。衣装デザインは山本寛斎です。抑えたような色の中に、時々はっとする衣装があって、「クラウディア」の世界にぴったりしていたと思います。

幕が下りると客席はスタンディング・オベーションしてましたが、・・・・・。私は今回、心から「すごぉぉい!感動した!!」という気分になれませんでした。良かったとは思う。私は五朗さんと寺脇さんが見れて嬉しい。二人の掛け合い漫才みたいなやり取りは、最高だと思う。踊りもカッコよかった。舞台っていいと思う。・・・でも。もう少し、ほんの少し、何か足りない気分なんです。・・・次回作に期待したいと思います。

でも、今日は千秋楽だけあって、ものすごい盛り上がりでした。私の席のあたりには、大きな荷物を抱えた人が多くいました。県外からのお客様でしようか。1,2列目では曲のたびに手拍子をしている人たちも。ファンクラブ会員かな？
五朗さんは「また新潟に来たい」と言ってくれました。嬉しい!!　ぜひ、ぜひ、来てくださいね～。

「クラウディア」は8/28（土）15:30より、WOWOWでオンエアがあります。