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2004.07.29

トリコロール/青の愛

キェシロフスキ・コレクションII 「トリコロール」セット


キェシロフスキ・コレクションII 「トリコロール」セット

監督: クシシュトフ・キェシロフスキー
脚本: クシシュトフ・キェシロフスキー
撮影: スワヴォミール・イジャック
音楽: ズビグニエフ・プレイスネル
出演: ジュリエット・ビノシュ
     ブノワ・レジャン

誕生日プレゼントに、彼氏から貰った「トリコロール」。誕生日から1ヶ月過ぎて、ようやく最初の「青の愛」を見ました。
この映画は「青の愛」「白の愛」「赤の愛」という3部作。「青」は、3色で構成されるフランス国旗で“自由”を意味するんだそうです。

自動車事故で作曲家の夫と娘を失い、自分だけが助かったヒロイン・ジュリー。周りから逃げるように一人暮らしを始めるが、夫に愛人がいてしかも妊娠していた。彼女に再び生きる力を与えたのは、夫が遺した未完成の交響曲・・・。

この映画は公開された当時、タダ券を貰って「赤の愛」を見たんです。映画といえばハリウッド映画とアニメくらいしか見たことがなかったので、それとは全然違う、淡々とした、でも印象に残る映像と音楽にすっかり魅せられてしまいました。
その後、3部作を一挙に上映する機会があり、そこでようやく全部見ることができました。
この交響曲が気に入った私は、サントラのCDまで買ってしまったのでした。ちなみに、「赤の愛」もCD買いました。

冒頭は主人公、ジュリーが痛々しくて、涙もろい私は涙が止まりません。夫と娘が亡くなり、自分だけが助かったという事実。自殺を試みても結局死ねないジュリー。夫の協力者だったオリビエの心配を振り切って、一人暮らしを始める。レクイエムのような音楽が、ジュリーの心境にぴったりしていてそれがまた涙、涙。

夫の愛人が妊娠中だったり、アパートでネズミが子供を産んだのにうろたえたり。

娘が死の直前に食べていた、お菓子の青く光る包み紙。青いモビール。プールの水の青さ。ものすごく印象的です。

それでも、夫の遺した交響曲が完成する頃、ようやく彼女も少しずつ癒されていくのです。ラストの彼女のアップを見ると、「ああ、きっと大丈夫だな」と思わせる、いい顔でした。

しんみりと心に残る、いい映画です。

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